猫が夏にフローリングで寝転ぶのはなぜ?注意点と快適な環境づくり

暑い季節になると猫がフローリングの上で気持ちよさそうに寝転ぶ姿をよく目にします。リラックスした姿はとても微笑ましいものですが、フローリングは猫の体に負担をかける可能性があるため注意しなければなりません。本記事では、猫が夏にフローリングで寝転ぶ理由と安全に過ごすための工夫について解説します。
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猫が夏にフローリングで寝転ぶ理由
猫は人間のように汗をかいて体温を下げることができません。そのため、涼しい場所で体を冷やす習性があります。お風呂場の浴槽やフローリングなど、ひんやりした場所に体を押し付けることで体温調節をしているのです。
フローリングが猫に与える影響
体温調節に役立つフローリングですが、実は猫の体に悪影響を及ぼすこともあります。愛猫の健康を守るために、フローリングのリスクについて理解しておきましょう。以下では、フローリングが猫に与える主な影響を4つ紹介します。
滑って転びやすい
フローリングはツルツルして滑りやすいため、猫が走ったりジャンプしたりする際に足元を滑らせることがあります。転倒によって切り傷や打撲を負うだけでなく、ひどい場合は骨折につながるおそれもあるため注意しなければなりません。
関節や骨に負担がかかりやすい
滑りやすいフローリングの上で走り回ると、脱臼や椎間板ヘルニアを引き起こす可能性があります。また、高い場所から硬い床に飛び降りると、足腰に強い衝撃がかかり、捻挫や骨折の原因にもなります。
室温の影響を受けやすい
フローリングは室温の変化に影響されやすく、季節や時間帯によって表面温度が大きく変化します。夏の暑い日には直射日光が当たって高温になりやすいため、カーテンやブラインドで日差しを遮ることが大切です。一方、冬場は冷えすぎる場合もあるため、ブランケットなどで対策しましょう。
ゴミや汚れを吸い込みやすい
フローリングの隙間にはホコリや髪の毛が溜まりやすく、ノミやダニが発生しやすい環境です。寝転がった際に毛に汚れが付着し、毛づくろいを通じて体内に取り込んでしまうおそれがあります。
猫がフローリングで快適に過ごせるようにする工夫
フローリングは猫の体に負担をかけやすい素材ですが、工夫次第で快適な環境を整えることが可能です。以下では、猫がフローリングでも快適に過ごせるようになる具体的な対策を3つ紹介します。
カーペットやマットを敷く
猫がよく過ごす場所にカーペットやマットを敷いておくと、滑り止めになるだけでなく、飛び降りた際にかかる足腰への衝撃を和らげる効果もあります。清潔さを保つには、汚れた部分だけ取り外して洗えるジョイント式のものがおすすめです。防水や防ダニなどの機能付き製品もあるので、用途に合わせて選びましょう。
寒さ・暑さ対策を行う
冬場にフローリングが冷たく感じる場合は、毛布やブランケットを敷いて猫が温かく過ごせるようにしましょう。一方、近年の夏は非常に暑いためフローリングの冷たさだけでは物足りない場合があります。暑さ対策として冷感マットなどを取り入れ、ひんやりと感じられる場所を用意しておくとより快適に過ごせます。
防水シートを敷く
水飲み場やトイレ周辺には防水シートを敷いておくと、フローリングを保護できるだけでなく、掃除もしやすくなります。特に尿臭は一度染み付くと取れにくいため、防水対策をしておくと安心です。
フローリングでも快適に過ごせる環境を作ろう
本記事では猫が夏にフローリングで寝転ぶ理由と、フローリングが猫に与える影響、そして安全に過ごすための工夫について紹介しました。フローリングで寝転ぶのは、猫にとって暑さ対策として自然な行動ですが、材質によっては関節や骨に負担をかけてしまう場合があります。
今回紹介した内容を参考にして、カーペットや冷感マットなど、取り入れやすい対策から始めて、愛猫が快適に過ごせる環境を整えていきましょう。


