猫のアレルギーは消臭剤が原因かも?獣医が教える安全な成分の見分け方 | 猫coco

BLOG & INFO

消臭剤

猫のアレルギーは消臭剤が原因かも?獣医が教える安全な成分の見分け方

#消臭剤

猫と寝る飼い主

「最近、愛猫が体をかゆがっている…」 「よくクシャミやくしゃみをするけど、風邪かな?」

愛猫のくしゃみ、咳、皮膚のかゆみ…。そんなアレルギーのような症状が見られた時、あなたは何を疑いますか?多くの方は、食事やノミ・ダニ、ハウスダストなどを思い浮かべるかもしれません。

しかし、もしそれらの対策をしても症状が改善しない場合、意外な原因が潜んでいるかもしれません。それは、あなたが**お部屋を清潔に保つために良かれと思って使っている「消臭剤」**の可能性があります。

この記事では、私たち猫専用消臭剤「Clinicat」の開発チームが、監修獣医師である田中先生の専門的なアドバイスをもとに、消臭剤が猫のアレルギーを引き起こす仕組みと、愛猫をアレルギーのリスクから守るための、安全な成分の見分け方を詳しく解説していきます。

猫のアレルギー、こんな症状はありませんか?

消臭剤に含まれる化学物質は、皮膚や呼吸器を通して猫の体内に入り、アレルギー反応を引き起こすことがあります。まずは、注意すべき猫のSOSサインを確認しましょう。

  • 皮膚の症状(アレルギー性皮膚炎) ・体を執拗に舐めたり、掻いたり、噛んだりする ・特定の場所の毛が薄くなる(脱毛) ・皮膚に赤みやブツブツが見られる
  • 呼吸器の症状(アレルギー性鼻炎・気管支炎) ・くしゃみ、鼻水 ・ゼーゼー、ヒューヒューといった喘息のような呼吸 ・咳 ・涙目、目ヤニ

これらの症状は他の病気の可能性もあるため、自己判断せずに、まずは動物病院で診察を受けることが重要です。その上で、生活環境の見直しの一環として、消臭剤の成分をチェックしてみましょう。

獣医が指摘!消臭剤に含まれる主なアレルゲン(アレルギー原因物質)

では、具体的にどのような成分がアレルギーの原因となるのでしょうか。監修医の田中先生は、特に以下の3つのカテゴリーに注意が必要だと指摘します。

① 香料(合成香料・天然精油)

最も一般的なアレルゲンです。「良い香り」の正体である化学物質は、非常に粒子が小さく、空気中に漂って猫の呼吸器に侵入し、粘膜を刺激してアレルギー反応を引き起こします。 「天然の精油(エッセンシャルオイル)なら安全」と考えるのは大きな間違い。柑橘系やラベンダー、ティーツリーなどの植物成分は、猫にとってアレルギーの原因となるだけでなく、中毒を引き起こす毒にもなり得ます。

② 化学物質(界面活性剤、アルコールなど)

除菌効果などを謳う製品に含まれる「第四級アンモニウム塩」などの界面活性剤は、猫の皮膚に接触することで、かゆみや赤みを引き起こす**「接触性皮膚炎」**の原因となります。また、アルコール(エタノール)などが揮発する際に発生する揮発性有機化合物(VOC)も、呼吸器を刺激し、喘息などの症状を悪化させることがあります。

③ 植物由来成分

「植物由来」や「オーガニック」という言葉に安心感を抱くかもしれませんが、人間が花粉症になるように、猫にもアレルギーを引き起こす植物は数多く存在します。「植物抽出エキス」といった曖昧な表記には、どんな植物が使われているか分からず、アレルゲンが潜んでいる可能性があります。

アレルギー対策の「新常識」:ハイポアレルジェニックという考え方

愛猫をアレルギーのリスクから守るには、「ハイポアレルジェニック(低アレルギー性)」という考え方を持つことが新しい常識です。これは、アレルギー反応を引き起こす可能性が極めて低い製品を選ぶ、という考え方です。

猫のためのハイポアレルジェニックな消臭剤は、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 究極のシンプルさ:原因不明の化学物質や植物エキスを含まず、成分が限りなく少ないこと。
  • 原因物質の排除:香料、アルコール、界面活性剤など、既知のアレルゲンを一切含まないこと。
  • 作用機序の安全性:消臭する過程で、新たな刺激性物質を発生させないこと。

私たちがアレルギーと向き合い、たどり着いた答え

私自身の愛猫が、原因不明のかゆみに悩まされた時期がありました。フードを変え、ノミ対策も万全なのに、症状は一向に改善しませんでした。獣医師の先生と相談しながら生活環境を一つずつ見直す中で、最後にたどり着いた容疑者が、当時使っていた「微香性・植物由来」の消臭剤だったのです。

その使用をやめた途端、愛猫のかゆみが嘘のように治まった時の衝撃は、今でも忘れられません。この経験から、「アレルギーの猫でも、心の底から安心して使える製品を作りたい」という想いが、Clinicat開発の強い動機となりました。

私たちは、アレルギーを引き起こす可能性のある成分を、一つ残らず排除することから始めました。

  • 香料、アルコール、界面活性剤、植物成分は一切不使用
  • 成分は、アレルギー反応の報告例が極めて少ない**「天然ミネラル」と「水」のみ**。

Clinicatは、究極のシンプルさを追求することで、「ハイポアレルジェニック」という新常識を形にした消臭剤です。消臭の仕組みも、アレルゲンとなりうる化学物質を放出しない「中和」方式。臭いの分子を無臭の安定した物質に変えるだけなので、お部屋の空気を汚しません。

まとめ:愛猫のサインを見逃さず、安全な環境を

猫のかゆみやクシャミは、体からのSOSサインです。その原因が、飼主さんが良かれと思って使っている消臭剤にあるとしたら、それはとても悲しいことです。

大切なのは、製品のイメージや宣伝文句に惑わされず、あなたの目で成分表示をしっかり確認すること。「より少ない成分で、よりシンプルに」。その視点が、愛猫をアレルギーのリスクから守るための、最も確実な方法です。

→ 猫専用消臭剤「Clinicat」特集はこちら

消臭剤と猫

監修者情報

監修:田中動物病院 院長 獣医師 田中先生  東京農工大学獣医学部卒業後、田中動物病院を開院。特に猫の行動学とアレルギー疾患に造詣が深く、猫の健康とウェルビーイングに力を入れている。特に、根本から悪臭を分解するメカニズムと、猫に優しい安全性を兼ね備えた消臭剤の重要性に注目し、多くの飼い主さんへその選択を推奨している。

バナー5

この記事の著者

ケンケン

1978年生まれ。現在は妻と2匹の猫と暮らしています。
食品メーカーで20年以上、製品開発に携わってきた経験を活かし、現在は猫と飼い主のための消臭剤の開発にも取り組んでいます。
猫との暮らしで感じた「におい」や「安心」への疑問を、ものづくりの視点からカタチにしています。
このブログでは、実体験をもとに、猫との暮らしがもっと快適になるヒントをお届けしていきます。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2025 株式会社イーテック All Rights Reserved.

CLOSE