畳の猫粗相は諦めない!臭いを根本から消すプロの消臭テクニック | 猫coco

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畳の猫粗相は諦めない!臭いを根本から消すプロの消臭テクニック

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畳にしたおしっこ

畳に粗相されてしまった瞬間、あの独特なアンモニア臭がふわっと立ち上がる――。
一度染み込むと何度拭いても臭う。そんな経験をした飼い主さんは少なくありません。
私も猫の衛生環境を30年以上見てきましたが、「畳の粗相臭」は飼い主さんの相談の中でもトップクラスの難敵です。
しかし、適切な手順を踏めば畳でも完全に無臭化できます。今回はプロとして、そして猫好きの飼い主として、実践的な対処法をお伝えします。

なぜ畳の粗相はこんなに臭うのか?

畳は「吸い込む構造」をしている

畳は表面のい草だけでなく、その下にある畳床(たたみどこ)まで多層構造になっています。
この内部に尿が浸透してしまうと、

  • 上から拭いても届かない
  • 乾くと臭いが再発する
  • 内部で雑菌が繁殖する

という「臭い戻り地獄」が起きます。

アンモニアが結晶化して再発しやすい

尿が乾くとアンモニア成分が結晶化し、湿度が上がるタイミングで再び臭いを放ちます。
特に日本の夏場は、乾いたはずの粗相が突然復活するケースが後を絶ちません。
つまり、畳の粗相がしつこいのは「畳の構造」と「尿成分」の問題が重なっているからなのです。

まず最初にやるべき応急処置

最も重要なのは、粗相を見つけた瞬間の対応です。ここでの一手で、その後の消臭作業の成否が大きく変わります。

こすらない

こすると畳の目に沿って尿が広がり、より深く浸透してしまいます。
見た目はきれいになっても、内部に臭いの原因を押し込んでいるだけの状態になります。

ペーパーで「上から押さえるだけ」

キッチンペーパーやタオルを重ね、上からしっかり押さえて水分を吸い取ります。
ゴシゴシ拭くのではなく、「吸わせる」イメージです。ここでどれだけ尿を引き上げられるかで、後の消臭の難易度が変わります。

温風で無理に乾かそうとしない

ドライヤーや暖房器具で急激に乾かすと、尿が下層へ押し込まれやすくなります。
結果として、より深い位置に臭いが残り、長期的な臭い戻りの原因になります。

畳に絶対に使ってはいけない対処法

酢やクエン酸を直接かける

酢やクエン酸は一見「自然派できれいになりそう」に思えますが、畳には不向きです。
変色やシミの原因になるうえ、猫の尿のような複雑な臭いには効果が弱く、結局アンモニア臭が残りやすくなります。

アルコール系スプレー

アルコールは畳の表面を傷めたり、白く退色させることがあります。
また、猫が舐めた場合に粘膜を刺激するリスクもあります。日常的な粗相対策としてはおすすめできません。

香り付き消臭スプレーでごまかす

人間には心地よい香りでも、猫にとっては強すぎる刺激になることが多いです。
さらに、香りでごまかしているだけなので、畳の内部に残った臭いはそのまま。時間が経てばまたアンモニア臭が顔を出します。

畳の粗相を根本から消すためのプロの手順

ここからは、実際の現場で高い成功率を出している「根本消臭」の手順を紹介します。

アンモニアを中和する

畳の粗相は、上から香りを足しても絶対に解決しません。必要なのは「中和」です。
アンモニアを分子レベルで無臭化できる、中和タイプの消臭剤を選びましょう。
猫専用消臭剤Clinicatは、天然由来ミネラルがアンモニアを中和し、香りでごまかさずに臭いそのものを無臭化します。
香料・アルコール・界面活性剤を一切含まず、猫が舐めても安心。畳の素材にもやさしい設計です。

たっぷり浸透させる

畳の粗相は表面だけではなく内部まで到達しています。
表面がうっすら濡れる程度では不十分で、「内部に届く量」をしっかり使う必要があります。
感覚としては、「こんなに使って大丈夫かな?」と思うくらいでちょうどよいことが多いです。

完全に乾くまで待つ

中和反応には時間が必要です。スプレーしたら、まずは自然乾燥させます。
風通しの良い場所でじっくり乾かすことで、ミネラル成分が内部のアンモニアにしっかり働きかけます。

乾いたら再スプレーする

畳は層構造のため、一度の処理では奥まで届かないことがあります。
そのため、

  • 乾く
  • 再スプレーする
  • また乾かす

というサイクルを2〜3回繰り返すことで、臭いの根を断つことができます。
専門業者の現場でも、この「層を重ねる消臭」は基本中の基本です。

どうしても臭いが残る場合の最終手段

長期間放置された粗相や、量が多かった場合は、以下のような追加処理が必要になることがあります。

畳をめくって裏側から中和する

尿が畳の裏側まで到達しているケースでは、表面だけを処理しても臭いが残ります。
畳を少し持ち上げ、裏側からも中和スプレーを行うことで、改善することが多いです。

畳の下の木材に臭いが移っている場合

相談の中でも非常に多いのが、このパターンです。
畳の下にある床板(木材)にまで尿がしみていると、いくら畳だけを処理しても臭いが戻ってきます。
この場合は、床板にも同じ中和型消臭剤をスプレーして処理する必要があります。

畳の部分交換を検討するケース

数年単位で蓄積された粗相や、何度も同じ場所で繰り返された場合は、内部の深い部分にまで臭いが固定されていることがあります。
ただし、ほとんどのご家庭では、中和スプレーを使った重ね消臭で十分に改善可能です。
畳の交換は、本当に最後の手段として考えてください。

畳の粗相を繰り返さないための再発防止策

畳に粗相してしまう背景には、必ず何らかの理由があります。

猫が畳に粗相する主な理由

  • トイレの数が足りない
  • トイレの場所が落ち着かない
  • 砂の種類や匂いが気に入らない
  • トイレが汚れている
  • ストレスや環境変化(引っ越し・来客・新しい猫など)
  • 膀胱炎などの病気
  • 高齢による失禁やトイレまで間に合わない問題

このような理由が重なって、畳が“トイレ代わり”になってしまうのです。

再発を防ぐためにできること

  • トイレの数を「猫の頭数+1」にする
  • 砂の種類を変えてみる
  • 静かで落ち着ける場所にトイレを移動する
  • トイレの清掃頻度を増やす(最低1日1〜2回)
  • 粗相が続く場合は動物病院で健康チェックを受ける

粗相は「悪い子だからする」のではなく、猫からの小さなSOSであることがほとんどです。
畳を守ることは、そのSOSに応えてあげることでもあります。

畳を歩く猫

まとめ:畳の粗相は適切な手順で無臭化できる

畳に粗相された瞬間はショックですが、「もう終わりだ」と諦める必要はありません。
大切なのは、

  • 香りでごまかさず、中和で根本から消すこと
  • 内部まで届くよう、たっぷり浸透させること
  • 乾燥と再スプレーを繰り返し、層を重ねて消臭すること

この3つを押さえれば、畳の粗相も十分に無臭レベルまで回復させることができます。
猫専用消臭剤Clinicatは、天然ミネラルと水だけで構成され、猫が舐めても安心な処方です。
畳にもやさしく、アンモニア臭を分子レベルで中和します。

あなたの大切な畳と、愛猫との暮らしが、また気持ちよく戻ってきますように。

→ 猫専用消臭剤「Clinicat」特集はこちら

監修:獣医師 田中先生(猫の行動学・住環境衛生の専門家)


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この記事の著者

ケンケン

1978年生まれ。現在は妻と2匹の猫と暮らしています。
食品メーカーで20年以上、製品開発に携わってきた経験を活かし、現在は猫と飼い主のための消臭剤の開発にも取り組んでいます。
猫との暮らしで感じた「におい」や「安心」への疑問を、ものづくりの視点からカタチにしています。
このブログでは、実体験をもとに、猫との暮らしがもっと快適になるヒントをお届けしていきます。

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