多頭飼いでも臭わない家!獣医が教える猫の臭い対策の完全ガイド

猫を2匹、3匹、あるいは5匹以上――多頭飼いをしていると、幸せと同時に「部屋の臭い問題」に悩む方はとても多いです。
特に来客時の「ちょっと猫の匂いするね……」という一言は胸に刺さりますよね。私自身、保護猫施設や多頭飼いのご家庭を30年以上見てきましたが、臭いの悩みは環境の工夫で大きく変わることを知っています。
今回は、獣医師の監修と多頭環境の長年の現場経験をもとに、猫が何匹いても“臭わない家”をつくるための完全ガイドをまとめました。
多頭飼いで臭いが強くなる本当の理由
トイレの量と回数が単純に増える
多頭飼いでは、尿や便の量がどうしても増えます。猫はトイレの匂いが気に入らないと別の場所での粗相が増えるため、臭い問題は一気に広がります。
トイレの順番待ちによるストレス
1つのトイレを複数の猫が使うと、ストレスやマーキング行動につながり、臭いの強い尿を残しがちになります。
毛と皮脂の量が倍増する
猫の体臭そのものは強くありませんが、毛に付着した皮脂が酸化すると独特の「猫の匂い」になります。多頭だとこれが指数的に増えます。
テリトリー争いによるマーキング
特にオス猫や思春期の猫は、複数いるとマーキングしやすくなります。マーキングの尿は通常の尿より濃く、アンモニア臭が強烈です。
部屋全体に「分散型の臭い」が発生する
1匹ならトイレ周りだけ匂うことが多いですが、多頭では布団・ソファ・カーテン・キャットタワーなどあらゆる場所に「うっすらした匂い」が蓄積していきます。
まず整えるべきは“トイレ環境”
トイレの数は「猫の数+1」が絶対条件
これが守られていない家庭は、例外なく匂いが強くなります。猫はきれい好きなので、誰かの直後のトイレを嫌がり、別の場所で排泄してしまうからです。
トイレの種類を統一しない
意外かもしれませんが、複数の猫がいる場合は「違うタイプのトイレ」を用意した方がトラブルが減ります。
・深型
・浅型
・システムトイレ
・紙砂タイプ
など、好みが違うからです。
掃除は最低1日2回、できれば朝・晩の2回
多頭飼いの場合は猫の数が増えるほど臭い戻りが早くなります。特に尿臭は時間が経つと結晶化し、臭いが強く復活します。
家全体の臭いを軽減する実践テクニック
換気は「短時間・強制換気」を頻度多めに
窓を長く開ける必要はありません。5〜10分の“強制換気”を1日2〜3回行う方が臭いは抜けやすいです。
布製品を重点的にケアする
・カーテン
・ラグ
・ソファーカバー
・猫ベッドや毛布
布は匂いを最も吸収するため、1〜2週間に1度の洗濯が実は最も効果的です。
キャットタワーの布部分を見落とさない
多頭飼いの家では、キャットタワーの柱や布素材が強い匂いの原因になります。天然ミネラル中和型の消臭剤で定期ケアするのが安全です。
「おしっこスポット」を必ず特定する
多頭飼いの場合、誰がどこで粗相しているか分からないケースが多いです。 黒ライトを使うと、尿の跡は一目で分かります。粗相・マーキングを放置すると、そこをトイレと認識してしまいます。
猫に安全な消臭剤を使うことが最優先
多頭飼いでは消臭剤の使用頻度が自然と高くなるため、成分の安全性が非常に重要です。精油・アルコール・界面活性剤入りのスプレーを使うと、猫が舐めた際に中毒・皮膚炎・呼吸トラブルにつながります。
天然ミネラルだけで中和する「Clinicat」は多頭向き
Clinicatは、天然ミネラルと水のみで構成された猫専用消臭剤。 ・無香料 ・無添加 ・猫が舐めても安全 ・アンモニアを中和して根本消臭 という特性から、多頭飼いの家庭や保護猫施設でも高確率で採用されています。
香りでごまかすタイプは多頭飼いで逆効果
香りは猫のストレスになりやすく、マーキングを誘発することがあります。さらに臭いと混ざり、より複雑な匂いになることも。
多頭飼い特有の“臭いの元”を部位別にケアする
トイレ周り
尿が飛び散りやすく、壁・床・トイレマットが臭いの温床になります。天然ミネラルスプレーで毎日拭き掃除をするだけで大幅に改善します。
ソファ・ラグ
猫同士の取っ組み合いやマーキングで匂いがつきやすい場所。布内部に染み込むため、スプレー+乾燥+再スプレーの“層ケア”が効果的です。
ケージ・キャリー
多頭だと利用頻度が高く、匂いが蓄積します。特にプラスチック製はアンモニアを吸着しやすいので中和スプレーが有効です。
多頭飼いで臭いが強くなる原因を根本解決する
猫同士の相性・ストレスを軽減する
ストレスは強い尿臭の原因です。隠れる場所を増やしたり、上下運動できる環境づくりが重要です。
食事の内容を改善する
たんぱく質過多や水分不足は尿臭を強めます。ウェットフードを取り入れ、水飲み場を増やすことで匂いが軽減することがあります。
定期的に健康チェックを行う
膀胱炎や腎臓トラブルがある猫は強い尿臭になります。多頭の場合、誰の尿か分かりにくいため、定期検査がとても重要です。

まとめ:多頭飼いの家は“仕組みづくり”で臭わなくなる
多頭飼いだから臭う――これは半分正しく、半分誤解です。 仕組みを整えれば、多頭でも驚くほど無臭にできます。
- トイレは猫の数+1
- 清掃は1日2回
- 布製品を定期洗濯する
- 香りでごまかさず、中和で取り除く
- おしっこスポットを特定する
Clinicatは、猫が何匹いても安心して使える安全処方で、多頭飼いの最大の悩みである「臭い」を根本から解決します。 あなたの家が、猫たちにとっても人にとっても、もっと快適な空間になりますように。
監修:獣医師 田中先生(猫の行動学・住環境衛生の専門家)


