トイレ掃除だけではダメ!猫のトイレの臭いを消すプロの技

「毎日、猫のトイレは手軽に掃除している」 「月に一度は、猫砂を全交換して、容器もちゃんと洗っている」
愛猫のために、トイレ周りの清潔を心がけて努力されているあなたは、本当に素晴らしい飼主さんです。
それは、**通常の掃除だけでは一時的に落とせない「見えない敵」**が、トイレ本体やその周囲に潜んでいるからなのです。
この記事では、私たち猫専用消臭剤「Clinicat」の開発チームが、消臭科学のプロとして、「その見えない敵」の正体を暴き、臭いを根本から断ち切るための、一歩進んだプロの掃除術をわかりやすく解説します。
さて、きちんと掃除しても臭いは残るのか?「見えない敵」の正体
ピカピカに洗ったはずのトイレが、無視う臭い。その原因は、目に見えない3つの敵にあります。
敵①:プラスチックに染み込むと臭い
猫のトイレのほとんどはプラスチック製。
敵②:洗剤で落ちない「尿石」
尿に含まれるミネラル成分が、便器の黄ばみのように、トイレの底や側面に結晶化してこびりついたもの、それが「尿石」です。この尿石はアルカリ性で非常に硬く、通常中性洗剤では分解できず、臭いの元として座り続けます。
敵③:トイレ周りの「飛び散り汚れ」
猫が砂を掻く時、あるいは用を足すときに、私の目には見えない尿の飛沫や臭いの粒子が、トイレの周囲の壁や床に大いに飛び散っています。トイレ本体だけを綺麗にするには、この周囲の汚れを放置している限り、臭いの元は途切れません。
あなたの常識は古いかも?プロがやらないNGトイレ掃除
良かれと思ってやっていることが、実は効果が薄かったり、猫にとってストレスになってしまうかも知れません。
- NG①:香りの強い洗剤や漂白剤で洗う 柑橘系やフローラル系の強い香りは、猫にとって大きなストレス。 トイレを嫌がる原因になりません。 また、塩素系漂白剤は強力ですが、アンモニアと混ざると有毒ガスを発生する危険性があり、取り扱いには細心の注意が必要です。
- NG②:熱湯消毒 熱湯は、トイレ容器のプラスチックを劣化させたり、変形させたりする原因になります。また、タンパク質系の汚れを固めてしまうこともあります。
臭いを根絶する!プロの「完璧トイレリセット術」
それでは、プロが実践する「敵がない」まで一掃する、月ごとの反省な掃除術をご紹介します。
【月一おすすめ】用意するもの
- ゴム手袋
- ペットに安全な中性洗剤(食器用洗剤など)
- スポンジ、ブラシ
- 古タオル数枚
- クリニキャット(猫用消臭剤)
ステップ①:洗浄
まず、古い猫砂を全て捨て、トイレ本体を浴室などで洗います。 ペットに安全な中性洗剤とスポンジを使い、目に見える汚れをしっかりと洗い流してください。 尿石がこびりついている場合は、少し硬めのブラシでこすり落とします。
ステップ②:中和・仕上げ(★プロの最重要ポイント)
ここが、ただの掃除で準備しないための、最も重要なステップです。
私自身、昔は愛猫のトイレをピカピカに洗い上げて満足していました。
この経験から、「洗浄後に、プラスチックのような無臭化する工程が必要だ」と痛感し、Clinicatの開発になりました。
洗い終わって水気を拭き取ったトイレ容器の内側全体に、クリニキャットをまんべんなくスプレーしてください。 特に尿石がつきやすい底面や角には念入りに。
ステップ③:周辺環境のクリーンアップ
トイレを乾かしている間に、トイレを置いていた場所の床や、周囲を掃除します。
ステップ④:新しい砂を入れて完了
トイレが完全に乾いたら、新しい猫砂を入れて元の場所に戻ります。これで、トイレも、その周辺環境も、臭いがゼロの状態にリセットされました。
まとめ:プロの技は「洗浄」の、もう一歩先にある
毎日のお掃除は、もちろんとても大切です。 ただし、しつこいトイレの臭いを根本から断ち切るには、月に一度の**「洗浄+中和」**というプロの技術が肝心です。
監修医の田中先生も、「猫にとってのトイレは、心身の健康状態を示すバロメーター。常に清潔で臭わない環境を維持することは、猫の尿知覚系疾患の予防や、ストレス軽減に直結します」と、その重要性を語ります。
あなたの日々の努力を、このプロの技で完璧なものにしませんか?

監修:田中動物病院院長 獣医師 田中先生 獣医師。東京農工大学獣医学部卒業後、田中動物病院開設院。 特に猫の行動学とアレルギー疾患への造詣が深く、猫の健康と健康に力を入れている。
