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猫の抜け毛はこれで解決!ブラッシングや食事でできる対策

#健康

朝、リビングの掃除をしていたら、ソファの隅からふわっと白い毛が舞い上がった——。
「またこんなに…」とため息をつきながらコロコロを手に取る。
30年以上、猫の生活環境を見てきましたが、**“抜け毛の悩みは季節を問わずつきまとう”**ものです。

飼い主さんの多くが、
「掃除しても追いつかない」
「服が毛だらけになる」
「ブラッシングが嫌がられて続かない」
そんな日常を抱えています。

でも、正しいケアを続ければ、抜け毛は確実に減らせます。
今日は、現場で実際に改善してきた方法を、ストーリーと共に詳しくまとめていきます。


なぜ猫はこんなに抜け毛が多いのか

猫の毛周期を知ると「抜け毛の理由」がわかる

猫は一年を通して毛が生え変わっていますが、特に抜け毛が増えるのは…

  • 春(冬毛 → 夏毛)
  • 秋(夏毛 → 冬毛)

この“換毛期(かんもうき)”。

毛周期の4ステップ

猫の毛は、常にこのサイクルを回っています。

  1. 成長期
  2. 退行期
  3. 休止期
  4. 脱毛期(抜ける時期)

この脱毛期が重なると、一気に毛が抜ける。

特に室内飼いの猫は季節感が狂いやすく、
一年中プチ換毛期のような状態になり、抜け毛が多く見えるのです。


抜け毛が多いと起きる困った影響

部屋の衛生だけでなく、猫の体にも負担がかかる

① 毛玉の飲み込み(胃腸トラブル)

自分で毛づくろいをする猫は、抜けた毛を飲み込みます。
胃に溜まると、吐く・食欲不振・便秘などの原因に。

② 皮膚トラブル

古い毛が残りすぎると、皮膚の通気性が失われて蒸れやフケが出ます。

③ 飼い主の生活負担

掃除が追いつかない
服が毛だらけになる
来客時が気になる
こうしたストレスは小さく見えて実は大きい。


今日からできる「抜け毛対策」の基本

最初に押さえるべきはこの3つ

結論から言うと、抜け毛を減らすには

  1. ブラッシング
  2. 食事(栄養)
  3. 生活環境

この3つだけで8割は改善できます。


ブラッシングでできる抜け毛対策

実は「道具選び」がほとんどを決める

猫に合ったブラシを選ぶ

毛質によって合うブラシが違う

  • 短毛種:ラバーブラシ、スリッカーブラシ(硬すぎないもの)
  • 長毛種:ピンブラシ、コーム
  • 抜け毛が特に多い子:ファーミネーターなど“アンダーコート除去系”

※ただし、強くやりすぎると皮膚を傷つけます。

ブラッシングを成功させるコツ

「嫌がられない」ことが継続の鍵

30年の現場経験でわかったのは、
**“嫌がられないブラッシングほど効果的なものはない”**ということ。

以下の手順を試してみてください。

① まずは“短時間”から

1〜2分でOK。
嫌がる前に終わることで「大丈夫な行為」と認識させます。

② 静かな環境で

テレビや大きな音がある場所はNG。
猫が落ち着ける膝の上や窓際が◎。

③ 「気持ちいい角度」を覚える

多くの猫は背中・首の後ろ・お尻の付け根が好き。
逆に、お腹は苦手という子が多いです。

④ 換毛期は“毎日3〜5分”

毎日少しずつが一番効果的。
一気に大量にやる必要はありません。


食事でできる抜け毛対策

毛並みは「中から整える」のが本当に効く

ブラッシングより効果が出やすいこともあるのが食事です。

毛並みに必要な栄養

この3つが不足すると抜け毛が増える

  • オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)
  • 良質なたんぱく質
  • ビタミン・ミネラル

特にオメガ3は皮膚の炎症を抑え、毛並みをツヤッとさせます。

食事で改善したケース(実話)

以前、毛がパサパサで抜け毛が多い子がいましたが、
オメガ3入りのフード+少量のサーモンオイルを追加しただけで、
約3週間で毛並みが見違えるほど変わりました。

栄養は正直です。
変えれば応えてくれます。


生活環境でできる抜け毛対策

“暮らしの工夫”が実は一番効果が続く

室温・湿度を整える

抜け毛が増える部屋はたいてい…

  • 乾燥している
  • 温度差が大きい

猫にとって快適な環境は

  • 温度:22〜26℃
  • 湿度:40〜60%

この範囲に保つと皮膚トラブルも減り、毛艶が安定します。

静電気対策

静電気は抜け毛を余計に舞わせます。

  • 加湿器
  • コットン素材の毛布
  • 布ソファよりレザー系

これらを使うと驚くほど毛が落ちにくくなります。

掃除のコツ

「上から下へ」が基本。

  • 空気清浄機
  • ハンディモップ
  • コロコロ
  • 掃除機(ヘッドは髪の毛対応のものが◎)

順番を決めるだけで毛の舞い上がりが減ります。


多頭飼いの抜け毛はどうする?

毛量×頭数=掃除量ではない

実は多頭飼いでも、
環境が整っていれば抜け毛の悩みは激減します。

コツは「寝床の清潔」

寝るスペースが毛の発生源になりやすいので、

  • こまめな交換
  • 洗える布の採用
  • 日向での天日干し

これだけで匂いも毛の量も大きく変わります。


最後に:抜け毛は「小さな習慣」で必ず減らせる

今日の3分が、明日の生活を軽くしてくれる

猫の抜け毛は、
“ひどい時期だけ一気に増えるもの”ではありません。

毎日の習慣の積み重ねで、

  • 毛並みが整う
  • 抜け毛が減る
  • 掃除が楽になる
  • 猫のストレスも減る

こんな良い変化が静かに起こります。

そして、猫の毛並みは健康のバロメーターです。
毛が美しく整ってくると、食欲や運動量、表情まで変わることがあります。

あなたと猫の生活を、少しでも快適にするために。
今日の3分、ぜひ始めてみてください。

この記事の著者

ケンケン

1978年生まれ。現在は妻と2匹の猫と暮らしています。
食品メーカーで20年以上、製品開発に携わってきた経験を活かし、現在は猫と飼い主のための消臭剤の開発にも取り組んでいます。
猫との暮らしで感じた「におい」や「安心」への疑問を、ものづくりの視点からカタチにしています。
このブログでは、実体験をもとに、猫との暮らしがもっと快適になるヒントをお届けしていきます。

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