システムトイレの臭い問題はスプレーで解決!正しい使い方と選び方ガイド

「毎日の掃除が楽になるって聞いて、システムトイレにしたのに…」 「シートもペレットもちゃんと替えてるのに、なぜかトイレ周りが臭う…」
ウンチの処理が簡単で、おしっこの色もチェックしやすい「システムトイレ」。その便利さから、多くの猫飼いさんに選ばれていますよね。しかし、その一方で、「掃除が楽なはずなのに、なぜか染み付いたような臭いが取れない」という、特有の悩みを抱えている方も少なくありません。
そのお悩み、もしかしたら**あなたの消臭スプレーの「使い方」と「選び方」**が、システムトイレの構造に合っていないだけかもしれません。
この記事では、私たち猫専用消臭剤「Clinicat」の開発チームが、消臭科学のプロとして、システムトイレが臭う根本原因を解明し、その効果を120%引き出すための正しいスプレー活用術を徹底的にガイドします。
なぜ「掃除が楽なはず」のシステムトイレが臭うのか?
システムトイレの臭いの原因は、一般的な猫トイレとは少し異なります。その特有の構造を理解することが、根本解決への第一歩です。
原因①:すのこ部分にこびりつく「尿石」
おしっこは下のシートに落ちるはず…なのに、なぜかすのこが臭う。その正体は、尿に含まれるカルシウムなどが結晶化した**「尿石」**です。目には見えにくいですが、おしっこが通過するたびに、すのこの網目や裏側に尿石が少しずつ蓄積。これが、水拭きだけでは落ちない頑固なアンモニア臭の原因となります。
原因②:トレイや容器本体に染み付いた臭い
消臭シートを敷いていても、おしっこが蒸発する際に発生するアンモニアガスはトレイ内に充満します。プラスチック素材は、目に見えないレベルで臭いを吸収してしまうため、トレイやトイレ容器そのものが臭いの発生源になっていることがよくあります。
原因③:ペレットやチップに移るフン臭
システムトイレはおしっこ処理に強い一方、うんちはすのこの上に残ります。すぐに片付けないと、その臭いがゼオライトや木製のペレットに直接移ってしまうのです。一度臭いが移ったペレットは、消臭効果が著しく低下してしまいます。
システムトイレでやってはいけないNGスプレー活用術
良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっているかもしれません。
- NG①:ペレットやチップに直接スプレーしすぎる 特に紙や木製のペレットは、水分を吸うとふやけたり、崩れたりしてしまいます。消臭効果が落ちるだけでなく、猫がトイレの感触を嫌って使わなくなる可能性も。
- NG②:香りの強いスプレーを使う 屋根付きタイプの多いシステムトイレは、内部に臭いがこもりやすい構造です。そこに香りの強いスプレーを使うと、悪臭と香料が混ざった不快な臭いが充満し、嗅覚の鋭い猫にとっては地獄のような空間になってしまいます。
プロが教える!システムトイレを「無臭化」する正しいスプレー活用術
システムトイレの特性を理解した上で、効果的なスプレーの使い方を3つのシーンに分けてご紹介します。
【毎日のケア】フンを取り除いた後のワンポイント
うんちを取り除いた後、そのうんちがあった場所のペレットに、軽く1回だけシュッとスプレーします。これでペレットへの臭い移りを最小限に抑えられます。さらに、取り除いたうんちを入れたゴミ袋の口を縛る前に、袋の中にワンプッシュ。これが、ゴミ箱からの臭い漏れを防ぐプロの技です。
【週一のケア】シート交換時の「ついで掃除」
消臭シートを交換する際、ただ新しいシートを敷くだけでは不十分。古いシートを捨てた後、空になったトレイの内部に消臭スプレーを吹きかけ、キッチンペーパーなどでさっと一拭きしましょう。このひと手間で、トレイに染み付いた臭いをリセットできます。
【月一のケア】丸洗い時の「最終仕上げ」
月に一度のトイレ丸洗いは、臭いをリセットする最大のチャンスです。
- 中性洗剤でトイレ全体(特にすのこ部分)を洗い、よくすすぎます。
- 水気を拭き取った後、乾いたトイレ全体、特に尿石が付着しやすいすのこの裏表に、まんべんなくスプレーします。
- そのまま拭き取らずに、自然乾燥させます。
私たちがClinicatを開発する上でこだわったのは、まさにこの**「プラスチックに染み付いた臭いを分解する力」**でした。私自身、システムトイレを丸洗いしてもすのこ部分の臭いが取れないことに悩んでいました。水洗いや洗剤だけでは落としきれない、臭いの分子レベルの原因を分解する必要があったのです。
Clinicatの主成分である天然ミネラルは、尿石などのアルカリ性の汚れや臭いの元を「中和」し、水で洗い流せる無害な物質に変える力を持っています。丸洗いの仕上げに使うことで、新品のような無臭状態を取り戻すことができるのです。
まとめ:システムトイレこそ、正しいスプレー選びが重要
システムトイレは非常に優れた製品ですが、決して「何もしなくても臭わない魔法の箱」ではありません。その構造上の弱点を正しく理解し、適切なスプレーを適切な方法で使うことで、初めてその真価を発揮します。
【システムトイレ消臭の鉄則】
- 無香料で、猫が舐めても安全なものを選ぶ。
- プラスチックに染み付いた臭いを「中和」できるものを選ぶ。
- 「毎日」「週一」「月一」のケアに正しく組み込む。
便利なシステムトイレを、もっと快適に、もっと長く清潔に使い続けるために。この記事が、あなたの臭い対策の新たな指針となれば幸いです。


監修者情報
監修:田中動物病院 院長 獣医師 田中先生 東京農工大学獣医学部卒業後、田中動物病院を開院。特に猫の行動学とアレルギー疾患に造詣が深く、猫の健康とウェルビーイングに力を入れている。特に、根本から悪臭を分解するメカニズムと、猫に優しい安全性を兼ね備えた消臭剤の重要性に注目し、多くの飼い主さんへその選択を推奨している。


