猫の発情期に部屋が臭くなるのはなぜ?効果的な臭い対策も併せて紹介

発情期を迎えた猫は、家の壁や家具におしっこをかける行動を見せることがあります。猫がスプレー行為を行うと部屋中に尿の強い臭いが広がり、頭を抱える飼い主も少なくありません。本記事では猫の発情期に臭いが強くなる理由と、部屋の臭いを抑えるための効果的な対策について詳しく解説します。飼い主と愛猫が快適に過ごせる環境を整えられるよう、適切な知識と対策を身に付けましょう。
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猫の発情期とは
一般的にメス猫は生後4~12ヵ月、オス猫は生後8~12ヵ月頃から繁殖が可能になります。猫の発情期はオス・メスを問わず、春先(2~4月)と夏(6~8月)の年に2回、周期的に訪れます。発情期になると普段とは異なる行動が目立つようになり、飼い主を困惑させることも少なくありません。以下は、発情期の猫に見られる主な行動の一例です。
メス猫の発情期の行動例
- 甘えてすり寄ってくる
- 大声で鳴く
- 背中を床に擦りつける
- お尻を高く上げる
オス猫の発情期の行動例
- 大声で鳴く
- 部屋の中をうろうろと歩き回る
- 外に出たがる
- スプレー行為をする
- 他の猫に攻撃的になる
発情期に臭いが強くなる理由
発情期の猫から発せられる臭いは、異性へのアピールや縄張りを主張するための行動によって強くなります。適切な対策をとるには、臭いが強くなる原因を正しく理解することが大切です。以下では、発情期に猫の臭いが強くなる代表的な理由を紹介します。
スプレー行為
スプレー行為とは、通常よりも濃く臭いの強い尿を壁や家具に吹きかける行為です。自分のテリトリーや存在を主張するためのマーキング行為としてオス猫がよく行います。しかし、発情期になると異性へのアピールのためにメス猫もスプレー行為を行うようになります。
トイレ以外での排尿
メス猫は発情期になると排尿の回数が増えるため、普段は粗相をしない猫でも思わぬ場所で排尿してしまうことがあります。尿や便の臭いが残っていると、その場所をトイレと認識して繰り返す可能性があるため、早めに掃除して臭いを消すことが大切です。
発情期の臭い対策
発情期の猫の臭いは、放置すると取れにくくなります。清潔な環境を維持するためにも、適切な臭い対策を行いましょう。以下では、予防と対処の両面から臭いを防ぐ方法を紹介します。
撥水シート・トイレシートを使う
まず予防策としてスプレー行為が起こりやすい場所には、あらかじめ撥水シートやトイレシートを貼っておくのがおすすめです。壁や家具などに尿が染み込むのを防げるだけでなく、シートを剥がすだけできれいになるので掃除の手間が省けます。壁や窓には撥水シート、床にはトイレシートなど、場所に応じて使い分けると良いでしょう。
消臭スプレーを使う
スプレー行為があった場所は、すぐに無香料タイプの消臭スプレーを使用して臭いを消しましょう。臭いが残っていると、同じ場所でスプレー行為を繰り返すおそれがあります。消臭スプレーは香り付きのものではなく、尿臭をしっかり除去できる無香料タイプのものがおすすめです。
洗い流さないシャンプーを使う
スプレー行為を行うと猫の体に臭いが移ってしまうことがあります。臭いが気になる場合は、ペット用の洗い流さないシャンプーを使用して体を清潔にしてあげましょう。猫は頻繁に水洗いしない方が良いため、水を使わずに使用できるタイプのシャンプーがおすすめです。
発情期の臭い対策を行おう
本記事では、猫の発情期に臭いが強くなる理由と部屋の臭いを抑えるための対策について紹介しました。スプレー行為による臭いは多くの飼い主を悩ませる問題ですが、猫にとっては本能的な行動なため、叱ったり罰を与えたりしてはいけません。
大切なのは猫の行動を理解し、お互いに過ごしやすい環境を整えてあげることです。臭いによるストレスを軽減させるためにも、今回紹介した対策を組み合わせてぜひ実践してみてください。


